1月 ドイツ訪問
ドイツでの本わさびの現状
11月 門前ワサビ様訪問
海外展開について
10月 タイ訪問
日本亭様訪問
喜心様訪問
タイの文化を感じて
調査結果〜タイの現状〜
8月 まるとうわさび様訪問
本わさび農家の大変さ
本わさびがなぜ高いのか、なぜ生産量が他の作物に比べて少ないのか、今回まるとうわさび様へ訪問した結果、分かりました。 <わさび田を作る大変さ> まず、わさび田を作る大変さを身にしみて感じました。わさび田に必要な要素は、水の量です。本わさびが育つためには、一定の温度の水が必要で、 どの季節でもその温度の水が流れてくる環境がなくてはならないのです。その環境がある場所は山。山の湧水比較的温度が一定なため、 本わさびを栽培するためには、標高の高い山奥にワサビ田を作る必要があります。トラックで自宅から10分ほど険しい山道を登り、やっとわさび田がありました。 そして、山奥にわさび田を作るために、先人達はものすごい苦労をしたそうです。山には巨大な石がごろごろあり、 その石を砕く作業で今では手足に後遺症が出てしまっている現実があります。まさに自分の身を削ってわさび田を作っていたようです。
<いいワサビができる条件>
良質なワサビができる産地は、静岡の天城山あたり、そして富士山周辺などです。なぜ、そのようなところで良質な本わさびが栽培できるかわかりますか? 答えは、湧水が豊富だからです。何故湧水が豊富なのか。一般的には、大きな山、山脈ほど、湧水が多いです。 確かに、小さい頃に砂場で遊んだ時、大きな山を作った方が貯水する力はあったことを、おぼろげながら覚えております。 余談はさておき、上記にも示しましたが、良質な本わさびを栽培するためには、温度が一定の湧水が豊富になければいけません。 ここで、このような意見を持つ方がいると思います。『温度を一定にできる環境で、水につけておけば育つのではないでしょうか?』 それは否です。常に流水である必要があります。なぜなら、本わさび自身から、自分に有害な物質、自分の成長を妨げてしまう物質が常に出ているため、 それを流してくれるものが、湧水であり、温度管理をしてくれるのが湧水の役割なのです。ポイントは、
@温度管理
A有害物質の排除
だろうと私は認識いたしました。